嶋中労 『コーヒーに憑かれた男たち』
90歳を過ぎたいまもカウンターに立ち、20年・30年もののオールドコーヒーを丁寧に焙煎する関口一郎。日本人をアメリカンの呪縛から解き放ち、沖縄サミット晩餐会でのコーヒーも任された田口護。国内外のカフェを転々と歩き、ときに精神を病むほどに神経を消耗させ、ドリップに魂を込める標交紀。コーヒーに取り付かれた喫茶店マスターたちの人生をえがく。
茶を芸術・文化の域まで到達させた国の「男、珈琲一代記」には、千利休がいま生きていれば彼らのようではないかと思わせる凄みがある。大胆で、ストイックで、まさしくコーヒーに「憑かれている」ような人物像が浮かび上がってきた。
なぜアメリカのコーヒーはまずいと言われてきたのか。なぜ日本ではアメリカン、そしてブルーマウンテンがもてはやされるのか。欧米人が砂糖・ミルクをよく使う理由。じつは世界の主流はトルコ・コーヒー。日本人がストレートで品種にこだわり、欧米人がブレンドを好む理由などなど、コーヒーにまつわるネタも豊富だ。
コーヒーはかくも深い。スターバックスのような大型チェーンばかりなんとなく気に入っていた自分も大いに反省した。各国首相も天皇陛下もおかわりをするというコーヒーはどんな味がするのだろう。落語のようにユーモラスで流れるような文面にも心踊らされた。
Apr 2, 2009
『コーヒーに憑かれた男たち』
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2 comments:
ずっ~とブログの更新がなかったので、ちと心配してました。安心です。よかった・・・・
ゆみちゃん
おひさしぶりです。正直、飽きてきました…。
おもしろい写真などあれば貼っていきます。
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