青山潤 『アフリカにょろり旅』
エッセイ。これまで正式に発見されていない幻のウナギ「ラビアータ」を求めて、3人の東大の研究者がアフリカを奔走する。アフリカ旅行記、これはおもろい。さいきん旅行にも飽きてたけど、やっぱ旅って出てみるとおもろいんよな。
吉川日出男 『ベルカ、吠えないのか?』
WW2以降の軍用犬をめぐるハードボイルドな小説。人間、イヌ、そして人間もイヌも超えた存在へと、語り手の立場が次々と変化する。ほかのどんな作品にもない書き方をしている。
村上春樹 『海辺のカフカ(上)』
村上春樹 『海辺のカフカ(下)』
小説から感じたことを書くのはむずかしい。
いろいろとレビューを繰ってみようとおもう。
村井吉敬 『エビと日本人』
エビを捕る人たち、そだてる人たち、運ぶ人たち、いちばん儲ける人たち…。世界でいちばんエビを食べる日本人が、おそらくは知っておいたほうがよいだろうことが書かれている。われわれ日本人は、エビを(能動的に)買っているのか。もしくは(受動的に、だれかのちからによって)買わされているのかもしれない。『バナナと日本人』同様、じぶんの生活を思い直させられる作品。
野村進 『調べる技術、書く技術』
ノンフィクション作家のトップランナーが、どのように作品をつくりあげるかを体験的に解説してくれる。優れた作品の説明などもありがたい。自分も卒論を書かなくてはいけないので、こういう本を読んでみた。
ところで2週間前、難民キャンプに行ってきたので、ちょっと長くなるかもしれないが、そのことをここに書いておきたいと思う。
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日本からボランティアで来ている大学生K君の案内で、ビチケというブダペスト郊外の町にある難民キャンプに行ってきた。ハンガリーでは国内3箇所のキャンプで難民を受け入れていて、K君はそこで2ヶ月間ボランティアとして働いていたので、彼からいろいろなことを教えてもらった。
ハンガリーの難民キャンプは移民局が管理していて、イラク、アフガニスタン、スーダン、コソボ、アルバニア、グルジアなどから、戦争で家を失ったり、政治的な理由で国を追われた人たちを受け入れている。難民キャンプでの生活は1年間で、その間に国籍の変更手続きや就職の道をみつけることになる。ハンガリーだけでなくEU内で実施されており、西欧や北欧に行くほど支援が手厚くなる。そのため南から来た難民たちは一往に北や西を目指すらしい。
(仄聞のため定かではないが、スウェーデンでは難民ひとりあたり毎月700ドルの支援金が出るとのことだ。これは自分の毎月の給料より高い。)
キャンプ敷地内で難民の子たちとあそぶ。なつかしのブランコ。
「難民キャンプ」という言葉からイメージするものとはまったく違っていた。住居はレンガ造りの平屋で、風呂やキッチンは共同だが、外観も内装もハンガリーのふつうのアパートと水準はかわらない。キャンプ内でも序列はあるらしく、ワンルームに住んでいる人もいるが、基本は家族ごとに住み、完全にプライバシーは守られている。パレスチナ棟、アフガニスタン棟など、国ごとに建物が仕切られていた。
朝・昼食は支給されるが、夕食は自炊になる。毎月7,000Ft(約3,500円)が支給される。外出も特に規制なく出来る。特別チケットで、国内の交通費は無料。多くの人が電車で40分ほどかけてブダペストに出向き、就職活動をする。キャンプ内ではハンガリー語の授業を受けることが出来、テキストや文房具のための補助も出るそうだ。中東やアフリカ系の人がほとんどで、共通語としては英語やアラビア語をつかう人が多かった。
敷地内をあるくと、(べつにキャンプにかぎったことではないが)フレンドリーにしてくれる人とそうでない人がいる。会うなり「Hey Man, Nihao!! Hey Man, What is Nihao? What does it mean?」と、いきなり爆笑させてくれた黒人の男は、友人と一緒に楽しそうに車を洗っていた。あんなに楽しそうに洗車をする人は初めて見た。おそらくは週イチ以上のペースで車を洗っているだろう。彼はすでに仕事を見つけ、自分で稼いだ金で車を買ったのだ。彼も難民キャンプの中で、難民として生活している。国を負われ、自分には想像もできない苦労を乗り越え、1年間でハンガリーに順応し、一本立ちしたということだ。「すごい」と思ってしまう。これみよがしに、ながながと洗車をしたくなるのも自然なことだろう。
モロッコから留学のためハンガリーに来たが、パスポートを無くしてしまい、国に帰ることもできないまま難民になったという人の部屋のなかを見せてもらった。彼は厚遇を受けることの出来る身分らしく、8畳くらいの部屋にベット、ソファ、机、テレビ、HDDレコーダーなどを置いて、けっこう自適に暮らしているように見えた。K君によると、プレステ2やDVDを楽しんでいる家族も多いという。
ここまで書くと、難民の人たちは相当リッチな生活をしていると思われるかもしれないが、K君によるとやはり現実はきびしいらしい。最長でも1年でキャンプを出て行かなくてはならないため、彼らは必ず1年以内に仕事を探さなくてはならない。語学や年齢の問題などで仕事が決まらず、頭を抱えている人を何人も見てきた、とK君は言う。ホームレスにならざるを得ない難民の人も多いという。ちなみにブダペストだけでもホームレスは相当たくさんいる。冬の寒さが厳しいので、路上生活者を中心に毎年400人ほどが命を落とすという。経済危機が深刻なハンガリーでは、これからもっとホームレスの数は増えるのではないかとおもう。
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難民キャンプに行って、もっと知りたいことがたくさん出てきた。難民の人や移民局の人と話をして、かれらの話をもっと訊いてみたい。単純な発想かもしれないけど、彼らの話を聞いて、ちゃんと人に伝えられるくらいにまとめたいとおもった(しょせんは思いつきだけれど、思いついたのだからしかたない)。自分でテーマを決めて、インタビューをして、なにかを書き記すということは、過去に経験がない。この本を読んだあと、それを出来るようになりたいとおもった。そしてこの「知りたい」という気持ちを、磨耗させてはいけないのだろうなというふうに感じる。
May 13, 2009
さいきん読んだ本18
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4 comments:
よっ!!
久しぶりっす♪
自分でテーマを見つけることができてよかったね。頑張ってるなぁ!
@ゆみちゃん
ういっす!久しぶりっす。
7月からの予定、まったくありませんけどね。笑
まぁ、なにかおもしろいこと見つけます。
日本きついですw
ちなみにスウェーデンは800ドルってしゅんすけにききましたよ、あと一か月のポケットマニーは7500フォリントですよん。
洗車の描写吹いた笑
デブレッツェンのキャンプは行きました??
@こたろう
おお、こたろう。日本か~。ええなあ。
ありがとう。直しておきました。
デブレツェンのキャンプ行ったぞ。
全部は見られへんかったけど、いまは1000人くらい収容されているらしい。
ただ、ジプシー(ロマ)が半分くらい、コソボが2,3割くらいいるらしいんやけど、紛争などの理由で来てるわけじゃないから、Bicskeに行くことは難しいみたいやわ。だいぶ出身が違ったからね。彼らの多くは、オーストリアなどに行って(非合法に)再チャレンジするみたいやけど、まず間違いなく移民局に見つかって送還になるとのことでしたわ。
いろいろと境遇やシステムは違うけど、人が親切で子供が元気(うるさい?)なのは、Bicskeもデブレツェンもいっしょやね。Shunsuke氏もさいきんは楽しく仕事やってるみたいやで。
僕もひょっとしたらキャンプで働くかもしれんけど、そうなったらまたよろしくです。
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